ミキサー食は噛む力が殆どなく飲みこむのが困難な人の介護食

ミキサー食は噛む力が殆どなく飲みこむのが困難な人の介護食

介護食は噛む力や飲み込む力に適したものを作る、もしくは提供できるよう心がけることが大切です。
ポタージュ状になっている食事は、噛む力がないだけなく飲み込むことも難しい人に適した介護食で、ミキサー食と呼びます。
ソフト食は、舌や歯茎などでも潰せるくらいの柔らかい食事になるものですがソフト食でも食べることができないくらい噛む力が弱い場合は一度調理したものや食材に出汁などのような水分を加えてミキサーにかけてポタージュ状にしましょう。
ポタージュ状になっているので、噛む力がない人でも食べることができますし、液状になるものなので飲み込むことが困難な人でも美味しく食事を摂ることができます。
なお、ミキサー食の柔らかさの目安はケチャップで出汁などの水分を足してミキサーにかける、滑らかでベタつきがない適度なとろみをつける、ペースト状もしくはゼリー状の食材を活用したり一品ずつミキサーを利用してメニューごとに盛り付けを行うなどがポイントです。
さらに、ミキサー後にこし器を使えばミキサーで処理しきれない食材を取り除けるので誤飲防止に役立ちます。

噛む力が殆どなく嚥下機能に重度の障害がある人の介護食はゼリー食が最適

介護者の中には、噛む力が殆どなくて嚥下機能に重度の障害を持つ人もいるといいます。
嚥下機能とは、靴に入れた食事を咀嚼して胃まで送り込む一連の動作で嚥下は口・咽頭・喉頭などの気管の筋肉および神経を連携して動作するのが特徴です。
噛む力が殆どなくて飲み込むのが難しい場合は、食べ物をミキサーにかけてポタージュ状にしたミキサー食なら食べることができますが、嚥下機能に重度の障害を持つ人の場合はミキサー食と呼ぶ介護食を食べることができないといいます。
この場合は、ミキサーでペースト状もしくはゼリー状にしたゼリー食の介護食が最適です。
なお、この介護食は食事をミキサーにかけてペースト状にしたものをさらに飲み込みやすくするためゼラチンや寒天、澱粉などを混ぜてゼリー状にしたりとろみ付けをするなどの工夫が行われている介護食です。
お茶やお味噌汁などのようにさらっとしているものでも食べにくいと感じてしまうと誤嚥の原因になることもあるので、ゼリー食はより飲み込みやすくするための工夫が行われているのが特徴です。

筆者:若山勝治

筆者プロフィール

兵庫県神戸市生まれ。
介護食について知りたい方へ、役に立つ情報をまとめて記事にしています。